歯の豆知識 ~エナメル質を守るために~
~エナメル質を守るために~
歯の最表層のエナメル質の厚みは、個人差がありますが、だいたい2~3ミリ程です。
エナメル質がすり減り、もろくなる理由は、硬い食べ物でキズがついたり、歯磨きが強すぎたり、食後の酸によるミネラルの流出などによるものです。歯磨き粉は歯の白さを追求する目的のものは研磨剤成分で、歯のエナメル質をキズつけてしまう可能性があります。
エナメル質を強化するためには?
- フッ素
- 食事内容
- フッ素の効果は?
・『歯の構造を強くする』
フッ素を塗ることで、歯の再石灰化時にエナメル質の成分と結びつき、ミネラルなども溶けにくい丈夫な歯の状態になります。
・『歯の表面を修復する』
特に乳歯や生えたての歯は柔らかく虫歯になりやすいです
お子さまの大事歯には是非定期的に塗って頂きたいですね
初期むし歯の修復には、唾液の中にカルシウムやリンが含まれており、溶けてしまった歯の内側に入り元に戻す働きがあります。フッ素はこの再石灰化をより効率よくする働きがあります。
・『むし歯菌が酸を作り 出すのを抑制する』
お口の中にはミュータンス菌などのむし歯菌が糖質から酸をつくり出し、プラークが酸性になります。この時エナメル質を溶かし、カルシウムやリン酸が奪われてしまいます。(これを脱灰といいます)
ですので、くぼ歯科クリニックでも、小さいお子さまはもちろん、大人の方もフッ素塗布させて頂いております。定期的にフッ素を塗って、固くて酸にも負けない歯をつくりましょう!
②食事内容
・エナメル質を強化する食べ物
(ビタミンAを含む食べ物)
ニンジン、ほんれんそう、パセリ、ワカメなど海藻類
・象牙質の形成を支える食べ物(ビタミンCを含む食べ物)
焼きのり、パセリ、ピーマン、ケール、大根、果物
・歯や骨のミネラル主成分(カルシウム)
パルメザンチーズ、プロセスチーズ、カマンベールチーズ、無糖ヨーグルト
・カルシウムの吸収を助ける(ビタミンD)
しいたけなどのキノコ類
カルシウムは人体にもっとも吸収されにくいという特徴があります。
乳製品とキノコはセットで摂取するといいでしょう
フッ素と食生活から自分の歯を強くしましょう!
くぼ歯科クリニックには、管理栄養士も勤務しております☆お子様だけでなく、高齢の方、疾患をおもちのかた、それぞれのライフスタイルに合わせた食事指導を行うことができますので、お気軽にお尋ねください。