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院長の口腔内写真から学ぶ その① 黒くなってるけど、むし歯ではないの?

 

こんにちは、院長の久保です!

 

 

患者様から詰め物の周りが黒くなっているけど、これってむし歯でしょうか?と質問を受けることがあります。

私たち歯科医師は、小さいむし歯を治す際に、CR(コンポジットレジン)と呼ばれるプラスチック製の歯の色をした樹脂を詰める治療を選択することがよくあります。

 

 

恥ずかしながら、私の口腔内写真です!

右上の犬歯の変色してある詰め物はむし歯になり中学生のときに近所の歯医者でこのCRを詰めてもらいました(そのときはよく分かっていませんでしたが) 10年ほど経過して大学生になり、変色したため再び大学の先輩に詰治してもらいました。なので、現在のCRは10年ほど経過したものになります。

 

歯医者になった今、客観的に評価したときに非常に良い治療をしてもらったなと思っています。 

“え、変色していても良い治療?” と思われるかも分かりませんが、ここがCRの弱点になります。

 

CRは切削量が少なく非常に審美的に仕上がる上、保険適用のためよく歯科治療において用いられます。

ただし、デメリットとして耐久性に劣るため破折しやすかったり、今回のような変色が必ず起こります。

変色しているだけでは再治療は必要ありませんが、見た目が気になる場合やステップと呼ばれる段差になっている場合は再治療の対象になります。

 

 

またCRの最大のデメリットは、そのCRの予後は術者の技術に依存するということです。

シンプルに言えば上手な先生がやれば長く持つし、そうでなければと言うことです。

 

ラボと呼ばれる技工所で作る銀歯は、安定した製品が供給されるので、ほぼ毎回60点の平均点が出ます。一方でその場で(口腔内で)作るプラスチック製の詰め物は、銀歯が毎回55-65点の平均点が出るとしたら、CRは30-80点とかなりばらつきがあります。

窩洞形態(形のことです)にも大きく左右されるので僕自身は、CRで治療したら上手くいかないなと思う窩洞は銀歯ないしは患者様にセラミックを提案しています。 セラミックと銀歯の違いはいつかまた別のコラムで話しますが、セラミックを選択してもらえれば90-100点を出します。

 

 

話が脱線しましたが、結論としてCRは変色が必ず起こってしまうのですが、それに対しては必ずしも切削が必要ではありません。 変色が起こるのを完全に防ぐことは出来ませんが、抑えるために上手な先生を選びましょう。また、患者様自身でセルフメインテナンスをきちんとすることで変色を抑えることも可能です。

 

 

次回 上手な先生の選び方